このお仕事を長く務めていると、時々カップルの幸せの瞬間の仲間に入れていただく事があります。
今回は今年の1月にお見合いし、5月にご成婚が決定したカップルに頼まれて結婚指輪のお買い物にお供しました。
女性の方が モム・マリタルの会員さんで私がお世話をした方です。
表参道にあるジュエリーショップですが、そこは特別に指輪の裏側にメッセージのレーザー刻印や、お好みの輝石の埋め込みをサービスしてくれるのです。
価格の面でもサービスしてくださるのですが、何よりお2人の希望通りにエンゲージリングやマリッジリングをセミオーダーしてくれるので満足感が違います。
最初にメインとなるダイヤモンドを選び、その後リングの枠や素材を選びます。
お買い物は本当に楽しく幸福に包まれ、お店の方と私を含めた4名で沢山笑いながらお2人はデザインなどをひとつひとつ決めて行きました。
少し驚いたのは彼女が彼に、指輪に対しての女性ならではの思い入れや夢をキチンと告げて、自分にとっての理想の指輪をくださいとお願いしていたことです。
どちらかといえば男性にリードしてもらいたいタイプの女性で、男性の予算内で選んでもらった彼の好みの物を貰いたいのかな?と私は思っていましたので意外だったのです。
でも、出逢ってから約半年間で、本当の気持ちを安心して彼に伝えている彼女を見て、このお2人はもう随分分かり合っているのだなぁと喜び、安堵しました。
彼の方も、考えていた予算をオーバーしちゃうなと、冷や汗をかきながらも笑い「女性にとってそんなに大切なものだとは知りませんでした」と頑張ってくれました。
後で彼女から聞いたのですが、相当勇気を出して希望を伝えたとの事でした。
一生付ける指輪なので、満足のいく物が欲しかったのだそうです。
とは言え、確かに彼の予算は少しオーバーしましたが、常識はずれに高価なお買い物ではなく、今回彼に頑張ってもらった気持ちを本当にありがたく思い一生大切にし、喧嘩をした際にはこの指輪を見て今日の日を思い出しますと嬉しそうに話す様子を見ると、ここでのひと頑張りは無駄にはならないなと思いました。
そして彼の方も帰りには、大きな仕事をやり遂げた後の様な大変満足気な表情をしていました。
『ありがとうございます』を繰り返し、結婚後はしっかりと家計をやりくりしますと彼女、よろしくねと彼。
ご満悦のお2人はもうこの先何でも相談しながら、喧嘩もしながら乗り越えて行く事でしょうと、私にとっても幸福に包まれた本当に楽しいひと時でした。